会報82号

会報82号には以下の記事を掲載しています。
HPでは掲載可能な一部をご紹介します。
会報の郵送をご希望の方は事務局にお問い合わせください。

■会報81号目次

人権ネットワーク活動記録

2017年
8月26日   暑気払い・スカイプ実験
9月 8日   月例会・学習会
9月22日   和真君第2回口頭弁論期日
10月 5日   東京都NPO法人報告書提出
10月14日   シャトー牛久日帰り旅行
11月10日   月例会・学習会
11月14日   A型作業所に対する損害賠償訴訟第1回口頭弁論期日
11月25日   会報発行作業

お願い

  • 年会費未納の方は会費の納入をお願い致します。
    平成29年度分の年会費未納の方は会費納入をお願い致します。
  • 身近な話題について原稿をお寄せください。
  • 身近な方にネットワークを宣伝してください。ご連絡いただければすぐに会報をお送り致します。

同封物等について

  • クリスマス会について返信用紙を同封致します。お返事下さるようお願い致します。
  • 和真くん訴訟に関わる裁判所宛署名用紙を同封致します。事務局宛ご返送ください。
  • 裁判の傍聴をして下さる方は事務局宛ご連絡ください。人数把握の必要があります。
  • お寄せいただきました原稿について、会報掲載は可だが、HPへの掲載は不可という方は、事前にご連絡いただけますと助かります。
  • 人権ネットワーク名入りカレンダーを作製しました。送料の都合で原型のままお送りできず、織り込んでしまいました。ご容赦ください。
  • 音楽会,講演会,学習会など,ご希望のテーマがありましたら事務局までご連絡ください。
  • 岡山の山口さんの事件が労働判例に掲載されましたので、転載させていただきました。ちょっと難しそうですが学習会の資料として使用してもよいとおもいます。

第3回口頭弁論裁判傍聴のお願い

2015年9月に知的障害を伴う自閉症の息子和真は、預けていた障害者施設の過失で行方不明となり、高尾山近郊で遭難し亡くなりました。

現在、入所施設を運営する社会福祉法人藤倉学園と賠償をめぐる裁判を続けております。

ネットワークの皆様にはいつも応援していただき感謝の念にたえません。

東京地裁の公開法廷における口頭弁論も次回で第3回を迎えます。
過去2回の期日は、ネットワークの皆様を中心とした大勢の皆様に傍聴していただくことができ、裁判官の心を少なからず動かすことができたものと信じております。
今後ともよろしくお願いします。

私共は、障害の子供の命が軽んじられたことから、施設の安全配慮に手抜かりが生じ、事故が発生したと考えております。又、人生を失ったことに対する賠償に、施設側は障害の有無で差別する姿勢を示してきました。ここに強い憤りを感じております。

「息子の命と人生を軽んじられたことに対する憤り」です。

過去の期日では、ネットワークの皆様の他に、清水先生のお知り合いの方、障害関係の支援団体の方、Facebookで事態を知って応援してくださる方や、そうした皆様方からのお声がけにより関心をお持ちいただき応援してくださる方に傍聴していただきました。

次回の12月22日(金)にもぜひ裁判傍聴にご参加いただきますようお願い申し上げます。

Facebookを通じて、前回の9月22日の裁判傍聴を呼びかけていただいた方のコメントを以下転用させていただきます。私共の気持ちを代弁していただいています。

(発信されたO様には掲載のご了解をいただいております。)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

この裁判を応援したいのは、単純な勝ち負けの世界とは思えず、今後の、障害者への考え方の本質が問われると思うからです。

しかもあらゆる面でです。

別件ですが、私は会社で法務の仕事もしています。
全く別件で例えが申し訳ないですが、先週、東京地裁で、日本郵政の契約社員が正社員と同じ仕事をしている場合の、給与の差別の賠償判決が出ました。
これは、会社としては相当焦らざるを得ません。なぜなら、法律は合理的なもの以外差別はしてはいけないとなっていても、そんなに具体的に訴える人もいなく、具体的に判決は出てこなかったので企業側はタカをくくっていました。ところが、このように具体的な判決が出ると、世間だけでなく、今後の契約社員、パートさん達への対応は、全ての判決が見直されるはずです。ということは、うかうかしていると、訴えられるリスクを考えれば、企業は必ず対応を変えます。つまり、必ず、世間の対応は確実に変わります。

東京地裁の判決はそれほど、他の地裁とは重みがちがいます。

障害者への対応も同じで、特に、合理的に~とか、~差別をしないなどと法律があっても、曖昧だったり、慣習で決められるような価値を問うような言葉の場合、それを訴えるケースが極めて少ないので、現実が変わりにくいのです。すると、昔の名残でしか処理されない傾向があります。言ってみれば、訴訟案件があってナンボの世界です。

そういう意味で、今は、障害者をめぐる法制度も違いますし、働く場所も、命の価値観も、日本が加盟する条約も変わりました。ただ、誰も訴えないので、戦後すぐの考え方から変わらずそのままなんです。

このような施設を始めとして、いろんな人権、価値のありかた、配慮のあり方は、この裁判の行方次第で、一変するほどの価値があります。

どこかで差別意識を持たれて困ってる方、特に、具体的にどうしても納得がいかないような配慮の無さを感じている方の応援、シェアは、是非、世の中を変える大きなきっかけと思って応援をお願いします。

日本も法治国家です。
司法が変われば、その下の行政対応、民間対応はこれまでとは変わります。日本全体が、確実にです。障害を巡ることすべてに意味があります。是非、よろしくお願いします・・・_(..)_

合理的配慮を求めて請願書を出しました

鹿児島県のKさんの社会福祉士資格試験について配慮を求める請願書を提出しました。直接厚労省から返事はありませんでしたが、試験センターからは連絡があり、更なる診断書の提出を求められています。どのような配慮が受けられるか、結果をご報告致しますが、どのような配慮の求め方がよいのか、ご意見をいただけましたら幸いです。11月にはいると試験対応のための会議があるとのことで急いで提出しました。(事務局)

請願書(PDF形式)

牛久に行ってきました!!

10月14日午前9時上野駅6番線集合、常磐線水戸行き先頭車両待ち合わせ、でこの日帰り旅行は始まりました。

そもそもこの日帰り旅行は、今年度は特別何も行事がないので、何かしたいですね、どこか行きましょうか、というところから始まった。たまたま電話でお話しできた名児耶さんが、いらっしゃるならご案内できますよ、と言って下さり、「では、遠慮なく、お願いします。」ということになりました。

総勢7名で行き、名児耶さんと合流です。コンパクトな気心知れた人との日帰り旅行で、おしゃべりに花が咲きました。

牛久行きの電車の中で相席になった60代の男性はロードレースに参加するために自転車の大きな袋を抱え、乗り込んできました。晴れても良し、雨でも良しのロードレースの話を聞かせてくれました。

牛久までは快速で1時間程度、あっという間に到着しました。全員がトイレに行きましたから、改札外で待ってくださっていた名児耶さんは、約束の電車に乗れなかったのではないか、と心配されたようでした。無事に出会えていざ出発!

牛久は牛久シャトー(以前はカミヤシャトーと呼ばれていました)とかっぱと牛久大仏で有名です。名児耶さんの家は駅のすぐ近くでした。タクシーの中で名児耶さんが軽妙な語り口でユーモアを交えながら牛久を案内してくださいます。

まず向かったのは、かっぱの碑。昔は牛久沼が見えたというかっぱの碑に行き碑の前で記念撮影。小川芋銭の自宅敷地に立てたアトリエが芋銭記念館になっています。雲魚亭と言います。芋銭とは、自分の絵が芋を買うくらいのお金になればよいとの思いで名付けたそうです。

かっぱの絵を好んで描いた小川芋銭は、武家の出で、牛久藩の大目付でしたが、廃藩置県で農家となりました。俳人として山村暮鳥や野口雨情とも親交があった一方、日本画家としては横山大観に認められ、水辺の生き物への関心が高く、かっばの絵を好んで描いたそうです。

「黄桜のかっばもそうですか?」

名児耶さん
「あのかっぱほど色っぽくはないんですよ」とのこと。

牛久沼はかっぱの小径という散歩コースもあり、晴れていたらゆっくり散策したい場所です。かっぱの碑から竹林の脇をとおって進むと記念館雲魚亭があります。かっぱの絵は親しみが持てます。記念館の受付にいらした年配のご婦人は、やはり名児耶家をご存じで、名児耶さんは名士ですとおっしゃっていました。ただ、この記念館はバリアーがあって、粟谷さんは外で待機でした。

その後は橋のない川の作者住ゐすえさんの生家に行きました。生憎お留守でしたが、タクシーを待ちながら歩いた小径は素敵で、柿の実がたわわに実り(全く知らないお宅の柿ですが)秋の風情いっぱいでした。

お昼は名児耶さんが牛久シャトー内のレストラン、オエノンを予約しておいてくださいました。昔はシャトーの周りにぶどう畑もたくさんあったようです。レストランの大きなガラス窓から中庭に植えられた葡萄の木が見えました。バーベキューも予約が入れられれば可能だそうです。次回は是非。

ワインやビールといただく、パスタに熱々のソーセージ、ガーリックフランスの美味しいこと。デザートのケーキを頂き、ゆっくりとおしゃべりの時間を過ごしました。子供の頃、雨の日はみんな家にいて、家族でドーナツを作って食べたりしたなぁ、とそんな思いがふっとよみがえるような優しい楽しい時間でした。

雨は降っていましたが、あまり気にならない雨でした。みんなでシャトー牛久内の資料館を見学しました。残念ながらここも2階は階段で昇ることになり、粟谷さんは1階のワイン樽の近くでお留守番でした。シャトー牛久内のワインのお店によったり、お土産やさんで試食したり。残念ながら若山さんは超さんを家に残してきたので、早めに帰宅となりました。

午後の時間はどうしましょう。やはり牛久大仏にも行ってみようということになりました。名児耶さんの計らいで、牛久大仏に行く途中にある少年院や入国管理センターの佇まいも見ることができました。

入国官吏センターは不法滞在者を収容し、本国に送還するための施設です。空港や港からほどほどの距離のある牛久にこのようなセンターがあることがちょっと意外でした。そのすぐ近くに茨城農芸学院という少年院があります。初等、中等少年院で、関東甲信越、静岡の家裁の審判で少年院送致の決定を受けた少年を収容しているそうです。名児耶さんはその少年院の相談員をされているそうです。

世界最大、120mの牛久大仏は、「TALLEST BUDDHA」としてギネスブックにも認定されている青銅製の立像大仏です。その大きさにまず圧倒されます。お顔を拝見すると、結構なイケメンでした。入館料が800円、胎内に入るためにチケットを買うのはやめました。外からでも十分お参りできました。お土産屋さんの間にあった自販機の休憩スペースでお茶を飲み、おしゃべりして、帰りはバスで駅まで行くことにしました。

タクシーの中で名児耶さんがお話しをして下さいました。墨田区で生まれた名児耶さんは、たまたま体調を崩して数日前から牛久にいて、ブラシ工場を経営していたご家族も工場で働いていた従業員の方も全員墨田公園に逃げたのが幸いして無事だったそうです。ただ、疎開先の牛久は、「東京から逃げてきた卑怯者、非国民」と言われ、いじめが酷かったのだそうです。牛久にいくまでの名児耶さんは浅草や上野を庭のように行き来し、演芸場といわれたか、寄席に通われて、ユーモアのセンスを磨かれたのだそうです。名児耶さんの柔らかい雰囲気で、絶妙なタイミングで楽しい言葉を入れて下さるので、思わず笑ってしまいます。そうです。そうです。名児耶さんが「あたしはね・・・・」とお話しを始められると、粋だなぁ、と前から感じていました。

写真は、名児耶さんの笑顔がすてきで、若山さんも遺影に使いたいくらいだわと言われるくらい素敵な笑顔、集合写真も皆、美男、美女に写っています。川井さんがipadを持参してくださり、宮崎の窪田先生は、川井さんの実況中継で共に牛久を散策されました。

参加者全員の最後の感想が「楽しかったですね!!!!!」でした。

名児耶さん、一日ご案内いただき、本当にありがとうございました。女性のホープは杢早苗さん、男性のホープは間違いなく名児耶さんです。名児耶さんのように柔らかさと優しさと強さをもったかわいい人になれるよう、皆の目標にさせていただきます。

また行きたい!と話しています。

報告者 参加者一同

やさい第2号

食欲の秋、みなさまお元気ですか?

平成29年10月29日の朝現在、東京都にある知り合い宅の群馬県産野菜の直売所にいます。天気は大雨です。販売スタッフは生産者、女将さんに加えて、助っ人が2名います。あとは販売スタッフのほかに、定番の自称マスコットキャラクターと称している人が1名いました。大雨のため、販売場所はいつもの庭ではなく、車庫です。

とにかく、マスコットキャラクターの以外の販売スタッフ全員は、理屈抜きに大変そうでした。

産直野菜販売についてひとこと 小野清美

紹介してくださっている野菜販売は、私の庭で月に一度のペースで三年まえから行っているものです。Aさんはそこの自称マスコットで、野菜販売の時間中、野菜の傍らにいてマスコットとしての存在感を示しています。

はじめはご近所の方にだけ知られていた野菜販売も、お米を安く提供できること、前日収穫で新鮮なこと、販売しているのが父と娘であることなどなどで、少しずつ、産直の野菜売り場としての知名度が上がっているように思います。

父は漬け物を漬けたり、小さな売り物にならない里芋の小芋をふかしてきたり、私は葉付のにんじんの葉の食べ方の一例として天ぷらを作ったり、試食品をある程度出しているので、そこで話が盛り上がります。

Aさんは専ら試食品の味見係としての力を発揮しています。

父が作った野菜を売って、多少のお金が手に入るのですが、そのことも大切ですが、それ以上に、作った野菜を売れる場所があること、お客さんが目に見えること、父を待ってくれている人がたくさんいること、などなどで、この野菜販売は1石5鳥くらいの意味があります。父の元気の源、ご近所さんのコミュニケーションの場ができたこと、いろいろな方とおしゃべりできること。

今日は何軒のお宅で、にんじんの葉を使ったてんぷらが食卓を飾っているだろうとにこにこしながら考えています。

もし、高島平までいらっしゃれる方があれば、是非お越し下さい。

マスコットのAさんと私と父が大歓迎致します!

父がいつまで野菜作りができるだろうか、と、そこは心配なところです。もう85歳ですから。父の野菜作りを継承出来ないものだろうか。Kさんがおっしゃっていたように障害を持つ人の働き場として意味をもたせることはできないだろうか。何か方法はないかと考えています。

ベンジャミン、枯らしてしまいました・・・・・

本当にたいした話ではないのだが、前号でベンジャミンを思い切り切ったことをお話した。
事務所の植物はただただお水をあげるだけなのに、みんなグングン伸びてくれる。ゴムの木も幸福の木も水につけておけば何もしなくても根が出てくれていた。

なので、思い切って枝を落としてしまった。
反省はしたが、何とか元気になってくれると思っていた。何がいけなかったのだろう。切りすぎ?時期が悪い?もっと研究してからとりかかればよかった。命あるものを軽はずみに扱ったと反省仕切り。

ベンジャミンがなくなったことは、たぶん事務所の誰も気づかないかもしれない。だから、ささっと片付けて知らん顔してしまおうと思ったが、この極楽とんぼのはずの私に、小学校6年生のときの花壇の草取りの情景がよみがえってきた。

花壇の草取りをしていて、足で踏みつけた何かの枝がポキッと折れた。
やばい!当時そんな言葉はなかったけれど、必死で言い訳を探した。その木は小さかったけれど、今よりもっともっと正義感の強かった私には、一大事だった。

失敗したらすぐに報告しておきたい、その思いはこの当時からのもの。

「先生、木を折ってしまいました。ごめんなさい。でも、針金がまきついていたから、だれかが前に折って、くっつけておいたんだと思います。」

普段は厳しい先生だけれど、「そう。しょうがないわね。」といってくれた。

我が家は小学校に近く、父は、家のもみの木を掘り起こし、木製の鉢までつくってクリスマス時期に教室に運んだり、お正月のお餅も我が家でついて先生の自宅まで持っていったりしていた。今なら、大問題になるところだが、家庭訪問に見えた先生が野菜を持ち帰るなど当たり前の時代だった。先生は、権威のある、一目置かれる存在だった。私も一つ違いの姉もこの先生には可愛がって頂いた。

今思えば、針金のついた木は、枝ぶりを良くする矯正のためのものだったのではないかと思う。もしかしたら、ものすごく価値のある木だったのかもしれない。

その担任の女の先生は、なぜか、一人の男の子を目の敵のようにしていた。
何がいけなかったのか、その子のことだけを強く叱った。焼却炉にその子のカバンとコートを他の生徒に捨てるようにともって行かせたこともあった。みんなのいる前でひどく叱られて、教室でそそうしてしまったこともあった。6年生の男の子にとってそれは屈辱だったにちがいない。先生はそのお掃除をその子にやらせたとおい記憶がある。先生に愛情はなかった気がする。何かその子のことが気に入らない、気に入らない何かの理由があったのか、理由などなかったのか。そんな先生に叱られたくなかった私は自己弁護に必死だったのだろう。

愛情なくただ叱責することの罪を子ども心にひどいと思った。この日の出来事をその子はどうやって自分の中で消化したのだろうか。その子の親が学校に怒鳴りこむこともなかった。いつまでも納得できない嫌な思い出として、よみがえってくるに違いないと思う。何十年もたった今、自分のことではないのに、この私でさえわなわなしてしまう。

その子は、不登校にもならず、がんばって小学校を卒業した。中学は全員が同じ学校にいくのだが、事件も起こさず、優しい子のまま卒業までがんばった。中学校は普通に通えていたと思う。強いなと思う。よく一人で頑張ったなと思う。今はどうしているのだろう。きっときっと良い父親になっていると思う。

ベンジャミン枯死事件!小野は給料減額か、ボーナス減額支給か。

このところ、自分も年をとってきたせいか、脳梗塞で倒れたり、認知症を発症したりする人の話が身近に多く聞かれるようになった。私の母も父によれば少しずつではあるが認知症が強く表れる場面が出て来たそうだ。週二日デイサービスに通わせるのも大変らしい。施設に行っても気に入らないことがあると、担当者や施設長さんを困らせているようだ。この間はつよい口調でくってかかり、担当の若い女性を泣かせてしまったらしい。今まで、「優しくて、いい人」と言われていたけれど、我慢していたこともたくさんあったのだろう。一緒に暮らして毎日一緒の父には申しわけないが、ちょこっと行って、一日一緒に過ごす娘にとっては、やんちゃな自分勝手な子どもの様な母が愛おしくて、おもしろい存在でもある。誉められたら嬉しくて、何でも一生懸命やってくれる。さっきまでプンプン怒っていたと思っていたが、少し昼寝をしたら怒ったことなどすっかり忘れている。私がいたことさえ忘れていて「清美、いつ来たの。」と言ってくる。

自分が病気や認知症になって回りに迷惑をかけるようになるのはイヤだから、何時までも生きていたくないと同じような境遇の友だちと話すことがあるが、そうやって話すことはとりもなおさず、迷惑かけて生きている人は早くいなくなってしまえばいい、と言っていることになる。大変だといっている父にとって手の掛かる母の存在がなくなってしまった一人の生活はわびしいに違いない。いつまでも生きていて欲しい。

私の大好きな千葉の先輩が、お兄さんにしょっちゅう困らせられていた。頭の痛い思いをさせられていた。病気になったお兄さんのところに、不自由な身体をおして何度も出掛けて行っていたようだった。そのお兄さんが今年亡くなった。なんだかぼんやりして、気が抜けてしまったようだった。その人が一言こう話してくれた。

「兄のことを面倒みて、助けてきたとずっと思ってきたが、亡くなってはじめて、助けられていたのは私の方だったと分かった。」

いっしょに笑って一緒に泣いて、「身体はだんだん不自由になるけれど、いつまでも生きていたい。だって楽しいじゃない。」そう誰もが思える社会になればいいのに、と思う。

クリスマス会のお知らせ

日時  12月16日(土)午後1時00分~4時00分
場所  銀座通り法律事務所
会費  子ども500円、大人2,000円
もちもの  500円程度の交換用のプレゼント1個
(ご自宅にあるものをお持ち下さる場合は新品のものに限らせていただきます。)
☆今年最後の集まりです。たのしいクリスマス会にしましょう!!
ご参加お待ちしています。ご家族、お知り合いの方も是非お誘いください。準備の都合があります。ご参加いただける方は必ずご連絡お願い致します。

職リハ参加のお礼・今後の予定

人権ネットワークのみなさまへ

11月10日、職リハの発表会にはお忙しい中、清水弁護士のためにお時間をつくっていただきありがとうございました。2000年からずっと続けて毎年論文の発表を行っていますので、今年で18回目になります。いつも応援いただき重ねてお礼申し上げます。発表会終了後は近くのレストランで食事とおしゃべりの時間を楽しみました。

<カレンダーの同送について>
8月の暑気払いは皆さん協力して手作りを心掛けましたので、2万円程度のお金が余りました。折角ですので、遠方で集まれない人の為にも何か形にしようということで、ネットワークのカレンダーを作成することにしました。暑気払いの残金で会員の皆様にお送りできます。来年一年ネットワークの名前をいつもお近くにおいてください。

<今後の予定>
12月8日(金)午後6時~
月例会、判例研究学習会

12月16日(土)午後1時~4時 クリスマス会
500円のプレゼント交換用のプレゼントを一人1個ご持参ください。
500円以上の価値のあるものでしたらお手持ちのものでもかまいません。但し、その場合は未使用の物に限らせていただきます。

12月22日(金)午後2時~4時30分
和真君訴訟第3回弁論期日
原告松澤正美さん、敬子さんの本人尋問が行われます。
応援にかけつけてください。

平成30年
1月12日(金)午後6時~
月例会、判例研究学習会
2月9日(金)午後6時~
月例会、判例研究学習会
3月9日(金)
午後6時~月例会、判例研究学習会
4月20日(金)14:00~17:00
和真君訴訟第4回弁論期日
専門家証人の尋問が行われる予定です。

9月8日、10月13日月例会報告

平成29年9月8日月例会

1.暑気払い会計報告

参加者30人×2000円=60,000円
食材・ビール・果物・寿司・ピザ等  34,105円
差引残金 25,895円

残金で人権ネットワークの住所と名前入りのカレンダーをつくることになりました。
130部作製,ボールペンがついて25,402円
残金-カレンダー制作費=493円

2.9月22日(金)和真君裁判傍聴のお願い

本日現在の傍聴予定者 18名

3.10月14日(土)牛久のシャトーカミヤ行きについて

本日現在の参加者7名+名児耶さん

4.11月10日(金)職業リハビリテーション研究発表会

本日現在の参加予定者11名

5.会報発行予定  10月末~11月初め頃

原稿を寄せてください。

6.相談について

  • 会として申し入れができるか?
  • 鹿児島在住の視覚障害のある女性の国家試験受験について、厚労省、試験センター   に合理的配慮の申し入れをするための請願書について、確認した。

7.川井さん個人負担のスカイプ会議費用について

川井さんから、スピーカーなど、現在購入済のものはご自身の持ち物として使用するので、今後何か必要なものを買う必要が出て来たらお願いしたいと希望あり。

平成29年10月13日月例会

松澤さんが手作りの食事を準備してくださり、月例会が小パーティーのようになりました。楽しいひとときでした。

  1. 鹿児島の視覚障害の方の資格試験受験についての請願書の確認が行われた。要望する ことをもっとわかりやすくとの意見がでたので、再度見直すことにした。
  2. A型作業所に対し、損害賠償請求の為、訴状を提出したMさんの裁判について、内容 を報告していただき、傍聴についてお願いがあった。
    第1回期日が11月14日午後1時30分~千葉地裁で開かれたが、相手方は扶出頭で擬制陳述だった。
    次回期日は1月に入ったが、裁判所の配慮で、何回かは弁論準備期日としたいとのことで、非公開なので、その後公開の法廷になった時点で傍聴をお願いしたい。
  3. 職リハについて、案内した。
  4. 松澤さんより和真君裁判について報告。

学習会について
個々の事例について報告し、意見交換しようという案がでたが、これまでどおり、「障害差別よ、さようなら!」の本を継続して読み進めることにした。その中で、個々の問題について、意見を持ち寄ればよいと言うことになった。

次回の学習会
12月8日(金)午後6時~
「P260~ 地域生活6 和歌山ALS訴訟から」

編集後記

思いがけず牛久日帰り旅行ができました。名児耶さんにご迷惑をおかけしましたが、楽しい散策でした。雨にもかかわらず、雨が全く気に掛かりませんでした。又是非名児耶さんにご案内していただき、行きたい場所です。また計画したいと思います。皆様も是非ご参加ください。

一年があっという間に過ぎて行きます。ついこの間暑気払いが終わったばかりと思っていたら、クリスマス会まで2週間ちょっとです。お忙しいとは思いますが、是非是非ご参加ください。

今年は、3月の15周年記念パーティーにはじまり、和真君訴訟の傍聴、署名集め、職リハの参加と、何も出来ていない会で申しわけないと思っていたのですが、いざとなると結集できる、人権ネットワークの皆さまの底力を感じた年でした。そこで、というわけでもありませんが、暑気払いに女子連がお総菜の手作りを頑張ったので、会費に余剰が生まれました。参加者全員に諮らなければいけなかったのですが、せっかくなので、人権ネットワークの名入りカレンダーを作製しました。会報に同封致しますので、一年間目立つところに飾ってネットワークを思って下さい。

労働の場での無期転換ルールの対象になるとよろこんでいた人の中に5年直前で雇い止めされることになったという話を何件か聞いています。
雇止めについては労働者を保護する観点から最高裁出一定の場合これを無効とする雇い止め法理が確立していて、改正法19条に条文化されたと学びました。せっかくの法律が意味のあるものとして認知されるよう、私たちも学び、監視していくことが必要だろうと感じます。

清水弁護士はこの9月に心臓手術をしました。手術前は心配でしたが、手術後は以前よりも体調が良くなったように感じます。ご本人も日野原先生に負けないよう、105歳まで現役で頑張ると話しています。
これから先も長くこの会が続けられますよう、皆様、健康にご留意ください。

まだ12月の学習会、クリスマス会、和真君裁判がありますが、これらにご協力、ご参加いただき、一年間を締めくくっていただきたいと思います。一年間ご協力ありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えください。

(事務局)