会報87号には以下の記事を掲載しています。
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目次
新年のご挨拶
本年最初の会報です。今回で87号になります。不安定要素が多いネットワークですが、さしあたっての目標はやれる範囲で、無理なく頑張る!です。会報100号を目指してゆっくりゆっくり進んでいきましょう。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
1月の月例会で2月16日に学習会を行うことが決まりました。すでにハガキでお知らせ済みですが、4名の方から報告していただき、意見交換したいと思います。昨年後半からそれぞれが抱える悩みや問題点を題材にした学習会をしたらどうかという意見が出ていました。土曜日の朝、10時開始ですが、どうぞふるってご参加ください。学習会が終わるとちょうどお昼の時間ですので、お時間のある方はランチをご一緒できればと思います。ご参加いただける方はご連絡をお願いいたします。お待ちしています。
息子の写真
昨年12月に最終弁論が行われ、後は判決を待つのみとなり、東京地裁の裁判で私達が準備することは無くなりました。
思い起こすと息子の死亡事故が起きてから目まぐるしく時が過ぎていきました。
3年前の2015年9月に行方不明となり、11月に遺体で発見され、翌年1月に身元が確認されましたが、思い出しても、その時期が一番辛かったです。
その4か月間の体験は筆舌に尽くしがたいものがありました。法要は行いつつも、納骨するには忍びなく、遺骨は今でも自宅にあります。
昼間は居間に夜間は寝室に安置し、夫婦のいずれかが墓にいくときに一緒につれて行こうと考えております。
はじめの頃は息子の写真を家中に置いて偲んでおりました。しかしそのうちに焼香する場所の遺影を除き、全て伏せて置くようになりました。良い想い出よりも、行方不明直後に脳裏に浮かんだこと、どのように亡くなったかというシーンがフラッシュバックしてくるからです。
外出先から戻るとその遺影と遺骨に向かって合掌します。
結審から帰宅した時も合掌しました。
いつもの様に自問しながら…。
自分は何をしているのだろうか…。
2年前の2016年12月に裁判することを決意しました。まず、裁判所に申請して過失施設に対する証拠保全を行い、息子の記録を確保しました。息子が行方不明になったという連絡が入ってからは、自身の仕事や家族の生活と両立させながらも、非日常的な毎日を過ごすようになりました。
裁判を開始したからといっても気持ちが整理されることはなく、息子が「なぜ亡くならなければならなかったのか」という疑問の回答を見つけようとする気持ちが更に強くなっていきました。
施設の入所者の安全に対するコストの削減と職員の意識、事故に対する賠償の姿勢、そして過去の裁判例。
障がいのあった息子の命と人生は軽視されているという思いがどんどん膨らんでいきました。
同じような施設の事故について経験豊富な弁護団の先生のお1人が、今回の法廷で、「親御さんたちは、施設に預けた自分を責めてしまう。根本的に解決しない。」とおっしゃっていました。又、報告会に参加された方からは、「この裁判は健常者のためのものでもある。自分たちが交通事故の加害者になってしまった時、被害者の方に障害があった場合、自分たちが加入している保険では誠意を尽くすことが出来ないことがわかった」という感想をいただきました。
亡くなってしまった息子のためには何もしてあげられませんが、現状を放置しておくことは良いことではありませんし、なにより息子の命と人生を軽視した施設を許すことはできません。
子供の死に向き合うことが、真に子供に寄り添う事であり、私達のような経験をされる方がなくなるためにもとことんやろうと決意して今日に至っております。
遺影は静かに笑みを浮かべています。
判決は3月22日(金) AM11:00に東京地裁103号室で行われます。
お時間の許される方はぜひ傍聴にご参加ください。
いろいろなことがあるもんだ・・・・・・
人口減社会だとか、労働力不足だとか言われて久しいが、いざ仕事を探してみると年齢がネックになってなかなか仕事がない。何を言っても嘆いてもすべて自分で決めたことなのだから仕方ない。今までが恵まれすぎていたと改めて思う。職場にも人にも恵まれ、さして能力のない私でも伸び伸び働くことができていた。さて、年齢は年齢として、もう少し働きたいと思う。今の時世、70歳過ぎても働いている人はたくさんいる。なのになぜこんなに仕事がないのか。さして条件のいいところばかりをみつけているわけでもないのに。きっとそのうちピタッとくる職場があるに違いない。最低あと5年は働きたい、働かなければならない。
いろんな仕事があって、いろんな人が一生懸命働いている、小さな世界で満足していた私によい勉強の機会を与えてくれているのだろう。
仕事をさっさと辞めてしまったが、よほどほっとしたのだろう、二十年ぶりくらいで寝込むような風邪をひいた。インフルエンザではないことを祈りつつ、じっと3日ほど臥せっていた。私が家にいて喜ぶのはひめと小次郎だ。ひめは壊れた掃除機のルンバのように部屋の中をクルクルクルクルめぐっている。ただ回っているだけならルンバなのだが,狭いところに顔を入れてはみるものの、バックができないので、助けを求めてけたたましく叫ぶ。食欲旺盛なのですぐにどうこうということはないと思うが、あまりよく寝ていると、息はしているだろうか、と窺う。壊れたルンバでいいからいつまでも生きていてほしいと思う。
仕事の話ばかりになるが、風邪を引いたとはいえ、いつまでも家でのんびり過ごすのは気が引ける。毎日忙しくあれやこれやを片付けて出かけていく毎日だったので、時間があることが怠けているような居心地の悪い思いに陥らせる。で、なんでもいいからアルバイトしてみようと思い、人材派遣会社に登録してみた。アパレル会社でバングラデシュから送られてきた箱づめの衣類を点検し、プレスし、検針して出荷するまでの工程。一日だけの私にできるのはちょっとしたお手伝いにすぎないが、バングラデシュの箱から出したばかりの衣類は安っぽい感じに思えたのだが、ハンガーにかけて、プレスし、襟元を整え、カバーをかけるころには一着数万円の素敵なコートにみえてくるから不思議だ。皆さん本当によく働く。
今日の仕事は会社の名前もわからず、ゆりかもめに乗り、テレコムセンター駅で降車し、リーダーに引率されて5人で会社に向かった。リーダーは気配りのできる優しそうな人だった。バリバリ仕事を指示する責任者のおばさまは、言い方は厳しいが、休憩時間にはみんなにシュークリームをご馳走してくれる。会社から注文のあったアルバムや文具類を依頼会社ごとに棚からピックアップしてコンテナに入れて、梱包して出荷する仕事だ。ここでも一日目の私たちは只管商品のピックアップだ。丸一日の立ち仕事で体はきついのだが働き手を尊重する姿勢がしっかりできていて、仕事は楽しかった。月初オーダーがたくさんあったらしく残業までしてしまった。さらに「月曜日もまだ忙しいのよ。あなた来ない?」と誘っていただいた。
行きかえり、一緒に仕事をした若い人ともおしゃべりできてこれも楽しいひと時だった。
義母がお正月から先週まで我が家で過ごした。今年で89歳になるがまだまだしっかりしている。あれこれ手伝ってもらい、私の方が助けてもらっている。義母は友達や知人に決して不出来な嫁の悪口を言わないと決めているらしく、私は「小野さんちのいいお嫁さん」で通してもらっている。本当は出来の悪い嫁なのに。というか、義母は「嫁」とは言わず「娘」と言ってくれている。我が家の両親、今は私の両親と義母の三人は仲良く付き合っている方だと思う。子供が小さい頃は一緒に海外旅行に行ったり、温泉旅行に行ったりしていた。どこでそんな話をしたのかわからないが義母がこんな話をしてくれた。
いつだったかみんなで泊まりに出かけたときに、お父さんに「いい娘に育ててくれてありがとう」と義母がいうと、父は「お母さんのところに行ってからいい娘になったんですよ」と答えたという。父にしては上出来な回答だと娘ながら感心した。義母はそれは喜んでいた。私の知らないところで父母たちがこんな話に幸せを感じてくれていたなんて、幸せなことだとつくづく思う。
ネットワークの皆様にもいろんな場面でたくさん助けていただいている。月例会の時に職場でよい扱いを受けていないことを告げると、みなさんが一生懸命聞いてくれて優しい言葉をかけてくれる。話せる相手がたくさんいることで救われた。みなさん、ありがとう!!!!
クリスマス会報告
いろいろな事情が重なり、今回は総会の時に懇親会でお世話になった大塚のお店でクリスマス会を行いました。ガイドヘルパーさんを含め24名の参加を得て楽しいひと時を過ごすことができました。駅からは便利な場所にあり、総会の時にすでに使っているお店なので皆さん迷うことはない、と思っていましたが、大塚には商店がいくつかあり、迷いに迷った方もいて「ごめんなさい」でした。お店でのクリスマス会の後は、大塚に住むIさんのお宅にお邪魔してケーキとお茶をごちそうになりました。こちらも楽しく過ごさせていただきました。Iさん、ありがとうございました。
会計報告
- 参加者24名2500×23=57,500円のはずでしたが、57,000円
- 居酒屋中華吾郎の店支払い 57,500円
- 参加者プレゼント(DAISO) 3,240円
- 包装紙、袋等(can do) 756円
合計:61,496円
差し引き:-4,496円
11月20日に富士見台駅前店から年会費をお振込みいただいた方ありがとうございます。どなたですか?お名前がありません。お知らせください!!!
30年11月9日 理事会
【今後のネットワークについて】
31年5月総会までは中央通り法律事務所をお借りして月例会・学習会を行う。それ以降については総会で話し合う。
小野が事務所にいない状況になるが、登記も終えたばかりであるし、お部屋を借りる、電話を借りることについて12月までは費用をお支払いしている。31年度については総会で話し合って決定する。
今後の予定
2月16日午前10時~ 場所 築地 社会教育会館 第4洋室
「私にとってホットなことがら」
4名の発表者の発表の後、意見交換します。
一人20分程度のお話と10分の質疑応答
- 車いす移動は30年前と変わらず不自由
- 入所施設利用者の親は改善要求できない
- 裁判に訴えるということ
- 憲法9条を守る
3月8日(金)午後6時~ 月例会・学習会 場所 中央通り法律事務所
4月10日(水)午後6時~ 月例会・学習会 場所 中央通り法律事務所
5月25日(土)午前10時~ 人権ネットワーク総会
午後1時~ 全国はたらく障がい者ユニオン総会
午後3時~ 未定
場所 未定
編集後記
インフルエンザが猛威をふるっています。めったに風邪をひかない私でさえも気のゆるみからか風邪をひいてしまいました。インフルエンザではないのですが咳がなかなかとまりません。
申し訳ないのですが、家族二人に移してやっと楽になりました。鬼の攪乱。
そして今日はちらちら雪が落ちてきています。あたたかかったり、寒かったり、一定しない気温にふりまわされ、乾燥しています。どうぞ風邪にご注意ください。
今号で会報原稿を書いてくださった塚本さんはネットワークには久々の参加でした。裁判を傍聴してくださり、すぐに原稿を書いてくださいました。ありがとうございました。そして、Sさん、クリスマス会にさらっと参加くださり、本当にありがとうございました。Mさん、ヘルパーさん、大塚駅からクリスマス会の会場は近かかったのですが、なかなかたどり着けず、お疲れ様でした。みなさん、ネットワークを気にかけてくださり感謝です。Iさん・Wさん、いつも要所要所で参加くださりありがとうございます。
ここ数日のニュースでは労働統計の不正について報道されています。厚労省、どうしたの???私たちに不正を許さない目が求められています。
(事務局)
杢さんの近況
春の訪れが待ち遠しいい今日この頃ですが、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じ上げます。
私が神戸に引っ越してきて、半年が過ぎました。まだ六甲アイランドの住人になり切れていませんが、この地を終の住まいとするつもりで努力しています。
衣食住には不自由なく、家族も近くにいて幸せを肌で感じて元気に過ごしています。
在京中はいろいろお世話になりました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
お正月以来すこし風邪気味です。気持ちがあっても体がついてゆかない。これが高齢ということかと納得したり、このままでは老化するばかり。チャレンジはするものの体は限界です。通院検査が増えリハビリでは宿題が多く、家に持ち帰えり、次回の回答時間まで勉強。学生の受験と同じです。お手紙を書き始めても頭がボーッとしています。